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第11章 尋問

美しい顔は、冷たく意地悪な表情を見せてもやっぱり美しい。

「お仕置き、しちゃうよ？」

指が同時に動かされて、ノアにしがみつく指先に力がこもる。

「前と……後ろと…どっちが気持ちいい？」

「うぅんっ…う…後ろ…」

「後ろはね、アヌスって言うんだ。言って。」

「…アヌ…ス…」
ノアの指が私の唇に触れた。

「アヌスの方が気持ちいい」

「ぁ…アヌスの…方が…気持ちいい…」
ノアの言葉をそのまま繰り返す。

アヌスに入っていた指が抜かれ、その周りの部分をくすぐるように撫でられた。
「はぁうっ……んっ…」

「もう一回言って」

「アヌスの方が…気持ち……ぁあんっ…」

「嬉しそうに動いてるよ。ほら、もう一回。」

「アヌスが…ぅう……気持ちいい……」

「すごく、セクシーだよ」

ノアの表情にうっとりと見とれていたいのに、その指がしばらくそれを許してくれなかった。


「カナデ、ちょっとどいてくれる？」

襲いかかっているみたいにノアに被さっていた私は、ノアの指から解放されてやっと体を起こすことができた。

私の下からどいたノアは、バッグの中から何かを出して私に見せた。

「なに…それ？」

ルカが持っていたのとはちがうそれはしずくのようなかわいい形をしていた。

ノアは舌を出してそれをペロリと舐める。
伏せた目には薄茶色のまつ毛が羨ましいほど長くきれいに生えていた。

私の腰に手を置くと、そのしずく型を秘密のところに近づけていく。
「待って…どうするの、それ…ねぇ…」

「口を開けて、大きく息を吐いて」

不安になりながらもノアの言いつけを守る私に、ゆっくりとそれが入ってきてしまった。