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Gemini
第12章 夏が始まる
家に帰り着いて、後ろ手にドアを閉める。
「ふぅぅ…」
ドキドキして息が荒い。

そんなの変だって、おかしなことだって分かってるけど…
ルカとノアのどちらかとだけすることに罪悪感を覚えてしまうんだ。

(罪悪感…?)
自問自答する。
(ちょっと、違う…)

ノアのあの目に見つめられると自分の体が熱くなっちゃうのが分かる。

もちろんケンカになったら嫌だっていうのも嘘なわけじゃない。でもノアの前にいると、時々自分が自分じゃないみたいになる。



「あ、そうだった」

机に鏡を置いてざっくりとしたまとめ髪にしてみる。浴衣と同じ色の飾りをつけてから、軽く浴衣を羽織った。

「まぁ、こんな感じかな」

妙にさっぱりした気分で、嘘みたいに楽しみになる。
さっきまでもモヤモヤはどこかに消えてしまった。




[花火大会の前に、うちで髪やらせて]

夕ご飯を食べ終わって部屋に戻ると、和樹からのLINEが届いていた。

[トリートメント?]

[と、アレンジ…っぽいやつ]

また髪を巻いたりしてくれるってこと?
[浴衣…着てこうと思ってて]

ポンポンと、浴衣に合わせたヘアアレンジの画像が何枚か送られてきた。到底自分じゃ出来そうもない、凝った髪型だった。

[3枚目のかわいい!]

[できるよ]

[お母さん?]

[いや、俺]

うそっ!びっくりして飛び上がってるパンダのスタンプを送った。

[髪やってから、うちで着替えて行けば]

[でも荷物になるから]

[俺が持つから平気。下駄とかも忘れないように]
ビシッと親指を上げた渋い顔の赤ちゃんのスタンプが続けて送られてきた。

[ありがとう!よろしくお願いします]



私もやっと夏休みの本番を迎えられそうだ。
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