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第13章 花火大会の夜

「mon bébé、聞こえてる？」

「や…言わな…で…」

くちゅっ……くちゅ……
ルカの指が動く度に聞こえる音。
私が感じてることを証明する音。

腕枕したルカの手に私の指は絡め取られて、ピクンピクンと体のあちこちから快感の波を伝えている。

ぎゅううっ

絡んだ指に力が入る。

「オレを見ながらイケよ」

まっすぐに私を見つめる瞳に射抜かれながら、腰だけが別物になったような感覚が近づく。

涙がじわっと浮かんでくる。

「いいね、その顔」

ルカの指は変わらず動き続けてる。

「はうっ……んんっ」
一瞬、逃げたくなるような感じがしたすぐあとに、腰がピクンと大きく跳ねた。

ルカと見つめあったままでいられたことに、なぜだか嬉しさが込み上げてきてしまう。
ルカの首に手を回して自分からキスをしにいく。

ベロで優しい唇を舐めると、ルカが出迎えてくれた。

目を閉じた拍子に、涙がこぼれてしまった。

（また嫌がってるって思われちゃう！）
誤解されないように、焦って唇を離す。
「あのねっ」

「分かってる」
ねっとりと舌を擦り合わせてきた。

「…J’ai envie de toi」

その後もずっと長い長いキスが続いた。

ルカはキスとキスの間に、またいつもみたいにフランス語を口にしたけど、その意味を聞き返す隙は与えてくれなかった。

ルカの腕の中で更に２回の波を迎えたあと、ルカは体を反転させて私のお腹にキスをした。

「イク瞬間、見たい」

「や…そんな…恥ずかし…」

もうずっとジンジンと痺れているクリトリスにルカの唇が触れた。
「あぁん…気持ちい…」

「いいね、いい色…プルンプルンしてる」
ルカは指先で開いて剥き出しにしたそこにふぅっと息をかけた。