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Gemini
第13章 花火大会の夜

(ルカとはこんな風にキスできるのに…)

柔らかい舌が私の唇をなぞっていく。

(和樹…なんて思っただろ…)

その舌に吸い付くと、ルカもチュッと音を立てて私の唇に吸い付いた。

(絶対、傷つけちゃった…よね)

唇から舌を少しだけのぞかせると、ルカの舌がすぐにそれを見つけてお互いの舌先で擽り合う。

(それとも…怒らせちゃったかな…)

にゅぐぐっ…
ルカの舌が口の中に強引に入ってきた。

と同時に、優しく撫でてくれてたルカの手が浴衣の裾を割って、一気に下着の中に差し込まれてきた。

「んん…むむっ…ん」

口の中を乱暴にかき回した舌が抜かれると、ルカが怒った顔をしていた。

「考えごとなんか、してんじゃねぇーよ」

「あっ…ごめん…」

「認めんな」

つぷり…
ルカの指が差し込まれた。

「ちょっ……まっ……ぁ…」

ぐりゅんぐりゅんと掻き回すように動かされて、頭の働きが止まる。

「口開けろ」
何も考えられず言われた通りにする。

「舌出せ」
気持ちいいと理解するより先に、ルカの指をネトネトに濡らしているのが分かる。

「もっとだよ」
言われるがままに、べーっと出したベロの上にルカが唾液を垂らすのが見えた。

でも私の中の天井をグリグリと押されて、途中で目を閉じてしまう。生ぬるいそれを舌の上で受けて、そのまま口の中に飲み込んだ。

ルカが、ふぅ…と息を吐いた。
「ちゃんとオレのことだけ考えてろ」

「ん…」

濡れた指が、今度はクリトリスを捏ねるみたいに動き始める。

「ぁっ……ぁん……」

「オレのこと見て」

「んっ…ぅんっ…」
何度もつぶりそうになりながら、でもルカの目を見る。

「誰の指で気持ちよくなってんの?」

「ル…ルカの…ゆびっ」

「コリコリしてきた、ほら」

「あっ…んっ……はぁ…」
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