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Gemini
第16章 更に深く
ルカの動きは止まったのに、さらに大きな波が襲いかかってきた。

「あ゛ぁぅ…」

強く噴き出した飛沫は、宙を飛んでいく。

恥ずかしさと、解放感からくる気持ちよさに、大きく体が仰け反った。


ルカの胸の上に倒れ込んだ拍子に、アヌスからペニスが抜けた。

「ぅぅ……ぅ…ぅぅ…」
もううめき声しか出ない。


荒く乱れていた呼吸は、知らないうちにルカの腕の中でいつの間にか一定になっていった。
私は何も分からないまま眠りに落ちてしまったのだった。








目が覚めたとき、カーテンの隙間から見える窓の向こうは少し明るくなっていた。

体が重くて動くのが辛い。

アヌスにも違和感がある。
ムズムズするようなヒリヒリするような…ふたりにあれだけされてしまったんだから、当たり前か。

隣で枕を抱くようにうつ伏せで眠っているのは…どっちだろう。自然ともうひとりを探してしまう。

もう一つのベッドに眠っているルカの姿を見つけた。白い肌に残る何本もの引っかき傷を見ると、昨日のあれが思い出された。

ベッドから起きてシャワーを浴びに向かうことにする。全身に受けたキス、自分から噴き出した水、ふたりが放った熱い液…その全てを一旦洗い流そう。


音を立てないようにしてゆっくりとベッドから出ると、フラつくほどの倦怠感。

ソファにかけられたままのバスタオルを持ってシャワーに向かうと、お尻から何かが垂れた。

「やだっ…」
思わず声が出てしまった。
透明な液体が足首まで伝い流れる。
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