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Gemini
第18章 3人の時間
意志とは無関係に暴れてしまった体がソファから落ちそうになった。

「ちょ、ルカ、来て」

「…んだよ」
裸のままのルカが戻ってきた。
(あぁ…ルカ…いた)


「危ないから、抱いてて」

私の汗ばんだ背中にルカの手が回され、簡単に抱き起こされる。

自然と唇が触れた。
頭を支えられて、更にキスが深くなる。

ルカのキス…大好き。優しくて甘い。

私が私じゃなくなりそうで少し怖かったのが、消えていく。言葉の代わりに深く舌を絡めて、近くにいてとおねだりする。

「…んぅ……ぁあ……」

お構いなしにノアのペニスが後ろから入ってきた。
ちゅっ…ぽ、ちゅっ…ぽと、楽しんでるみたいに先だけを出し入れする。

自然とキスから意識が離れ、舌からは力が抜けてしまった。

ルカの首の後ろで組んでいた手が解けてしまうと、肩に縋りつきながらその胸に頬を寄せた。


「ぁぅ……っ…ぅっ………っっ!…」

ノアが私の腰を掴んで引き寄せて、繋がりを深めるとつま先から放電しているかのように体の中を電気が走る。
びちゃびちゃびちゃっと勢いよくソファに潮を噴き出してしまった恥ずかしさと、体が一瞬軽くなったような解放感に全身が震えた。

水しぶきが散っているのに、ノアは動きを止めてくれない。

(だめなの…もう…)

快感に耐えるためにそこにいるルカを掴んでるのか、助けて欲しくてしがみついているのか、分からないままルカの腰に指を食い込ませ、胸には頬を押しつけた。

「あぁ…」
ルカはそんな私を優しい目で見下ろしながら、ため息のような吐息のような、色っぽい声が混じった息を吐いた。

そして
私の右手を自分の腰から離すと、何も言わずにペニスへ連れていった。
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