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Gemini
第18章 3人の時間
「痛いか?」
はぁ…はぁ…という息の混ざった優しい言葉が耳を刺激する。

「ん…少し…………でも…」

言いかけて見上げたルカが、唇を噛んでるのが目に入る。私のためにゆっくりしてくれてる?
私はその形の歪んだ唇を指先でなぞった。
「…平気」

ルカは舌を出して私の指を舐めてみせた。
その目線がすごくセクシーで、自分が今ルカとしていることを改めて実感してしまった。

「ルカは…痛くない?」

私の言葉に口の端を意地悪く上げて笑った。

「最高に気持ちいいよ」
そう言うと、私の手を取って手首にキスをした。

(あとどれくらい…入ってくるの…?)
止まることなくズ…ズズ…と入ってきているのに、まだ体は離れてる。

ズーンという鈍い痛みが、腰のあたりに常にまとわりついている。

眉間にもルカの唇が触れた。
(痛そうな顔しちゃってたかな)


「その顔もそそる」
耳元でそう囁くと首筋に顔を埋めて、ベロで舐めまわした。

「ふっ…んんっ…」
そんなちょっとしたことで、痛みよりも気持ちよさの方が勝ってしまう。


「繋がってんの見える?」
ルカに頭を起こされて、ふたりの接点を見せられた。
「んん…すご……あっ……」

「ん、すごいよな」
ルカの唇が軽く鼻先に触れる。
「カナデん中…熱くて気持ちいい」


「あぁ………これで全部……繋がった」
ピッタリとくっついた私たちのそこ。

体も重なってルカに強く抱きしめられた。

「カナデ…ありがとな」
熱い息で囁くと、そのまま耳の中にまで舌が入ってきた。

「っん……ぁ…」
唇はキツく閉じているのに、どうしても鼻から漏れてしまう。

「あんま締めたらダメだって」
耳元でルカが囁けば囁くほど、私の内側がうねってしまう。
「すげー気持ちいいから…」
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