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Gemini
第20章 海鳴り
唾液がねっとりとしてきたせいか、口を開けてるだけで簡単に滑り込んでくる。
「んんっ……んっむ…んぐ」

「あと3秒…」

「んっぶっ…」
3秒後に解放されると、温かさの残る砂浜に膝がついた。

「こっち見て」
ノアに言われるがまま見上げる。
「気持ちよくて、また泣いちゃうね」

微笑んでるのに冷たくて、一瞬ゾクッとした。
そしてすぐにまた口の中にノアが入ってくる。

「んぐぅぅっ」
涙が頬を伝っていく。

「気持ちいいよ…ma chérie…」
ノアは甘い声でそう言いながら、腰を前後に動かし続けた。
苦しくて辛くて頭がボーッとしてくるけど、伝える術はない。


頭の後ろに車が当たる。
もう逃げるすき間もない。

「ぅぐぅっ」

ノアが私の手を離して、今度は頭を掴んだ。
更に奥へまで抜き差しされ、もう何も考えられない。

「あぁっ、出るよ、全部飲み込んで」

お腹の中にホースを挿し込まれて、直接流し込まれたような不思議な感覚。息もできない数秒間。
まるで拷問だ。

ノアのペニスが抜かれた瞬間、反射的に砂浜にげぇっと吐き出してしまった。

それとは別に、膝と膝の間にも水が零れたようなあとがあった。

「はぁ…はぁ…カナデも気持ちよくて、またおもらししちゃったね」

星あかりに照らされて光ってるペニスはまだ大きくて、恐ろしい生き物のように感じられた。
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