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Gemini
第20章 海鳴り
(さっき散々気持ちよくなったのに…)

すこし乱暴に掻き回す舌を伝って、ノアの唾液が入ってくるのが分かる。舌を出したまま口を閉じずにコクンと飲み込むと、一気に体が熱くなり、淫らな気分になってきてしまう。

ノアの体に触れようと手を出した拍子に、うっかりズボン越しのペニスを撫でてしまった。

「そんなに欲しいの?」

唇を離して私の顔を見つめる美しい瞳に魅了され、つい頷いてしまった。

「おいで」

バックドアから降りて、道路から少し見えてしまいそうな車のサイドに移動した。

車とノアに挟まれるように、抱き合ってキスを再開すると、ノアに押しつけられたペニスの感触がゴリゴリと伝わってくる。

「カナデ…しゃがんで」

言われた通りにすると、ノアはベルトを外して私の顔の前にペニスを出した。

口を開けてペニスの先を受け入れると、ノアはゆっくりと腰を前後に動かし始めた。ちょっとずつ奥に侵入してくるのを押さえようとノアの太ももに手を置くと、ノアはその手を掴んで車に押しつけるように押さえつけてしまった。

「んっ……んぐっ…」
喉の方まで挿されて、吐きそうになる。

「苦しかった?」
抜かれて光っているペニスは暴力的な大きさに見えた。

「待って…そんなにっんんっ…」
あてがわれるとしたかなくて、口を開くしかなくなり、また挿し込まれてしまうのだった。
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