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Gemini
第21章 現実
平然としゃべりながら、引っかけるように少しだけ私の中に入れてはプルンッと外したりして…。
その度に鳴ってしまう恥ずかしい音がルカに聞こえてしまったんじゃないかとドキドキしていた。

[ 先、カナデんとこ行ってるぞ ]

(ルカに今来られたら…困る。絶対にケンカになっちゃう…)

私の焦りを察したのか、ノアがまた嘘を重ねた。
「あー、でもさっきコンビニにいたよ、カナデ」

[ ひとりで? ]

「どうかな」

ニュブッ…
「っっぁうんっ……」
堪えきれずに声が出てしまった。絶対に聞こえてしまったはずだ。

[ なんだよ、それ ]

「とりあえず家で待ってろって」
普通にしゃべってるくせに…少しずつ中に入ってくるノアの体積が増えていく。

[ うぜえ ]

「こういうのも好きだもんね?」
耳元でノアが囁く。

[ あ?なんか言ったか? ]

「言ってないよ」
胸が両方ともノアの手に包まれて、フニフニと形を変えられていく。勝手に腰が動いてしまって、ノアがまた少し深くなった。

「ふぅんっ……っ…んっ…」

胸の先を挟みながら優しく揉む動きに反応して、鼻から息が漏れていく。

「じゃ、なるべく早く帰るから」

[ 当たり前だ ]

ブツッとルカとの回線が途切れて、緊張していた筋肉が緩んだ。

「はぁあぁ……」
ノアの体に持たれかかってしまった。
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