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Gemini
第22章 ハリネズミ
ルカのキスが下がっていく気配。

舐められたいという欲望に一気に火がつく。


でも…


「ルカっ、待って」

私が怖がってると思ったのか、指を抜き出して、両手のひらを私に向けて全ての動きを止めた。
まるで降参したみたいに。

「あっ、違うの、あのね…」


「うん、どうした?」

まっすぐ私を見るグレーの瞳の前にして、それを言葉にするのははばかられて…
体を起こしてルカの首に手を回して、膝立ちのままハグした。
ルカの肩に顎をのせながら、伝えたい言葉をなんとか紡ぐ。

「…ルカの……ルカのこと……私…舐めたい…」

「なんだよ、焦った…」
ルカも私の肩に顎をのせて言った。


「いいよ、一緒にしようか」

片膝を立たせたところに顔を埋めていく。ルカから滲み出た液体を舌で舐めとると、ピクンと体が反応してくれた。

ルカのキスは少し遠回りしてから、望みの場所に到達した。
「ぁ…ぁあ……」

ゆっくりとした舌の動きでも十分に気持ちよくて、ぴちゃぴちゃと舐めとられる音がよく聞こえてしまう。

負けないように私もわざと音を立てながら舐めてみた。

「子猫のヒゲ…ハリネズミの赤ちゃんみたい」
ルカの指がなぞった。

「ここまで、自分でやったの?」

「やだっ、もう…言わないで…」
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