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Gemini
第22章 ハリネズミ
硬く、少し赤黒くなったルカの太いペニスが、テラテラと光りながら私の中に入ってくる。

「カナデ…」

名前を呼ばれて顔を上げると、眉を顰めたルカの口元だけが微笑んだように見えた。

「…っあぁ…」
ミシミシと音がしそうなほどめり込んでくる。

「泣くなよ?」
知らない間に、微笑みが意地悪な笑みに変わっていた。

ペチ…ペチ…と肌が当たる音がリズミカルになってくる。
「んっ…はぁっ…ぁっ…」
大きく抉られるという訳じゃなく、軽くつつかれてるだけ。それなのに、つつかれる度につい声が出てしまう感じ。

口の前にもってきていた手をルカに捕えられてしまった。左右ともルカの指にがっちり組み取られて、ベッドに押しつけられた。

「んむっ…んんっ…」
じっと見てくるから、つい口を噤んでしまう。

「聞かせろよ、声」

「んああっ!…んぅっ……はぁあっ」
ルカがつつく場所を変えた瞬間、大きく声が出た。

「いいね…くるよ、それ……」
唇をキュッと閉じたルカが、少し背中を丸めて突く。

「はぁあんっ…やっ、待っっ…あぁぁっ」

捕まえられてる手がジタバタと動きたがる。
ルカにも伝わってるはずなのに、じっと私を見下ろしたまま、ズンズンとつつき続けている。

「ここ、いいんだろ?言えよ、気持ちいいって」

「あふぅんっ…きっ…気持ち…い……そこ…」
目尻からまた涙がこぼれた。
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