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Gemini
第22章 ハリネズミ
「あぁ…」
甘くため息をついたルカは絡めていた指を解くと、体を起こして手をつく位置を変えた。
「いい眺め、ずっとこうしたかった…」
独り言みたいにそう言ったあと、ルカはまた私の中を何度も行き来した。長い指で腰を掴まれても、激しい訳じゃなくて。
私の体で、ルカがいつものルカじゃなくなっているのが私を興奮させた。そのうち、体の内側から沸き起こるゾクゾクに私は目を開けてはいられなくなってくる。
「カナデっ…」
私の名前を何度呼びながら腰を震わせたあと、その動きを止めた。
目を閉じて息を整えてるルカを、私は下から見上げる。
額には汗が滲んで、細くて筋肉質な体も美しくて、自然と見とれてしまう。
「ふぅぅぅ…」
息を吐き出して、ルカは私の中から出ていった。
コンドームの先には体液が溜まっていて、珍しくてじっと見てしまった。
「なんだよ、見んなよ」
「あ、ごめん」
一瞬目を逸らしたフリをして、また見てしまう。
ペニスから外したコンドームをティッシュにくるむ手つきはすごく手慣れていて、胸がチクンとした。
当たり前みたいに私に腕まくらをして、胸の中にとりこんだルカ。黙ったまま、ただ私の髪を弄って遊んでるだけ。
「重くない?」
「別に」
いつもみたいには、会話が続かなかった。
いつもみたいには、キスも始まらなかった。
甘くため息をついたルカは絡めていた指を解くと、体を起こして手をつく位置を変えた。
「いい眺め、ずっとこうしたかった…」
独り言みたいにそう言ったあと、ルカはまた私の中を何度も行き来した。長い指で腰を掴まれても、激しい訳じゃなくて。
私の体で、ルカがいつものルカじゃなくなっているのが私を興奮させた。そのうち、体の内側から沸き起こるゾクゾクに私は目を開けてはいられなくなってくる。
「カナデっ…」
私の名前を何度呼びながら腰を震わせたあと、その動きを止めた。
目を閉じて息を整えてるルカを、私は下から見上げる。
額には汗が滲んで、細くて筋肉質な体も美しくて、自然と見とれてしまう。
「ふぅぅぅ…」
息を吐き出して、ルカは私の中から出ていった。
コンドームの先には体液が溜まっていて、珍しくてじっと見てしまった。
「なんだよ、見んなよ」
「あ、ごめん」
一瞬目を逸らしたフリをして、また見てしまう。
ペニスから外したコンドームをティッシュにくるむ手つきはすごく手慣れていて、胸がチクンとした。
当たり前みたいに私に腕まくらをして、胸の中にとりこんだルカ。黙ったまま、ただ私の髪を弄って遊んでるだけ。
「重くない?」
「別に」
いつもみたいには、会話が続かなかった。
いつもみたいには、キスも始まらなかった。