この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Gemini
第24章 普通じゃない
「内緒に…今日のこと全部…」
「うん?」
「ルカに、言わないで…」
あの人に酷いことをされたことも、動物みたいにノアに襲いかかってしまったことも、あとの事を考えずに本能に支配されてしまったことも、誰にも知られたくなかった。特にルカには。
「あぁ、そんなこと?わかったよ」
「あの人のことも…責めたりしないで」
「いや、そこは別でしょ」
「わ、私は…誰にも知られないで」
ふぅぅっと息を吐いて自分を落ち着かせる。
「もうしないなら、それでいい…だから…」
(もっとひどいことをされたりしたら…)
「わかったよ。カナデが…そう言うなら」
「あっ!でも……待って…」
思い出して一気に怖さがぶり返してきて、一気に指先が冷たくなった。
「何?どうしたの?」
「どうしよ……」
ノアが優しく肩に手を回して、抱き寄せてくれる。
「動画か画像……多分動画…撮られて……」
もう既にSNSにアップされてたらどうしよう…どうすれば…
「わかった。待ってて」
目の前でノアがスマホをいじると、2回目くらいで相手がうれしそうな声で出た。
[もしもしぃ?ノアくん?]
「動画、撮った?」
[うん!見せて欲しい?]
「それ、他の誰かに見せたら……殺すよ?」
[え…あ、うん、分かっ、分かってる]
「まさかもう」
[してない!見せてないからっ!]
「また連絡する」
[あのねっ、ノアく]
まだ喋ってるのに、ノアはブツッと切ってしまった。
「うん?」
「ルカに、言わないで…」
あの人に酷いことをされたことも、動物みたいにノアに襲いかかってしまったことも、あとの事を考えずに本能に支配されてしまったことも、誰にも知られたくなかった。特にルカには。
「あぁ、そんなこと?わかったよ」
「あの人のことも…責めたりしないで」
「いや、そこは別でしょ」
「わ、私は…誰にも知られないで」
ふぅぅっと息を吐いて自分を落ち着かせる。
「もうしないなら、それでいい…だから…」
(もっとひどいことをされたりしたら…)
「わかったよ。カナデが…そう言うなら」
「あっ!でも……待って…」
思い出して一気に怖さがぶり返してきて、一気に指先が冷たくなった。
「何?どうしたの?」
「どうしよ……」
ノアが優しく肩に手を回して、抱き寄せてくれる。
「動画か画像……多分動画…撮られて……」
もう既にSNSにアップされてたらどうしよう…どうすれば…
「わかった。待ってて」
目の前でノアがスマホをいじると、2回目くらいで相手がうれしそうな声で出た。
[もしもしぃ?ノアくん?]
「動画、撮った?」
[うん!見せて欲しい?]
「それ、他の誰かに見せたら……殺すよ?」
[え…あ、うん、分かっ、分かってる]
「まさかもう」
[してない!見せてないからっ!]
「また連絡する」
[あのねっ、ノアく]
まだ喋ってるのに、ノアはブツッと切ってしまった。