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Gemini
第25章 バースデー
「明後日まで残ってたらあいつ、キレるかな?」

(キスマーク…ルカ…)
「絶対怒るよ…」

「もうやめておく?」

「…やめない…やめないで」
手を伸ばして、太ももに唇を寄せているノアを近くに呼ぶ。
「ノアもっと…」

こめかみにキスを受けながらも、応えるように伸ばされたノアの手を制止する。
「指じゃなくて…」

顔の角度を変えて、見上げるようにノアを見つめる。これ以上、言わなくても分かって欲しいの。
「いつの間にそんな誘い方…」
ノアは私の足の間に座り直した。

「さっきルカとしたんでしょ?」
(やっぱり、ルカが来てたこと知ってたんだ…)

コンドームを被せたペニスの先で、私をなぞりながら私の答えを待っている。

「キス…だけだよ」

「本当に?」

「本当に」

「で、不服、だったんだ」
意地悪な目。

でもそんなのいいから、それをもっと…それでもっと…。
「ノア…もういいから…」

「欲しくてヒクヒクしちゃってる」

「早く中…っ」
ニュブッと大きな塊が差し込まれ、思わず息が止まる。持ち上がったつま先がジーンと痺れる。

「大歓迎してくれてる」
抜き差しする動きじゃなくて、そのままグググ…と割り入ってくる。ゆっくりだからか、余計にゾクゾクする気持ちよさが明確な波紋を描きながら全身に広がって行った。
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