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第7章 痕跡

「ma chérie…全部見せて」
「全部？」
「そうだよ。ルカがキスした場所、教えて。」

ノアは手際よくスカートのホックを外してしまった。
「ノア…待って…」
「カナデ、教えてくれるんでしょ？」
スカートのジッパーを下ろして、簡単に脱がされてしまった。恥ずかしくて、伸ばしていた方の膝も立てて、ぎゅっと太ももを合わせた。

「…上は…脱いでないよ…」
ノアは残っていたブラウスのボタンに手をかけ始める。
「本当かな？」
見つめあったまま、ノアはあっという間にボタンを全て外してしまった。

私の背中に手を入れると、簡単に抱き起こされる。起こされた先にはノアの唇が待っていて、私は当然のように目を閉じて、そのキスを受け入れた。

ブラウスが脱がされて体に空気が触れる。キスをしている間にブラのホックも外されて、促されるまま上半身は裸にされてしまった。残っているのはパンツだけになった。

「見ないで…ノア」
「どうして？キレイだよ」

胸の膨らみにキスされた。フワッとノアの髪が香って、私は思いきり息を吸い込んだ。

「滑らかで」
顔の角度を変えてまた別の場所にキスをするノア。

「柔らかくて」
ノアの手が片方の胸を包むようにしながらフニフニと揉んだ。

「美味しそう」
舌先が胸の先端に伸びていくのを見せつけられる。

「…ぁ……ぁ……」
まだ触れてもいないのに、私の口からは声が漏れてしまった。そして濡れた舌先がそれに触れた時には、曲げていた膝がビクンと伸びるほど反応した。

「あっ……っはあっ…」
反対側もノアの指先に擽られてどんどん硬くなってしまう。
ノアの口が離れる度にジュブ…と音がしてしまうのは、唾だらけになってしまってるから。