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第7章 痕跡

胸の先はルカによって硬くされてしまった。ぶぶぶっと空気を震わせるように吸われると、腰がビクッと動いてしまう。
「やぁっ…」
「イヤじゃないだろ？いいって言いなカナデ」
首を横に振る。

「言ったらもう一回やってあげる」
ルカの意地悪な目にゾクッとした。

「い……いい…」
じゅぶぶっ…

「どこがいい？」
「胸…」

「違うよカナデ。ここだよここ。」
ルカはムニッと掴んだ胸をこれみよがしに口に含んだ。先端を吸って、舐めて、弾いた。
「乳首…だろ？」

じゅぶぶぶぶっ…
「はぁあ…ちく…び……いい…」

「もう一回」
ルカは見えるように舌を出して、細かく何度も弾いた。
「あっ………っはぁ…乳首…いい…」

「だろ？」

ノアはピクピクと反応しちゃう私の内ももを何度も指先で撫でていた。まるでその感覚を楽しむみたいに。
恥ずかしいところも優しく撫でられて、自分の体じゃないみたいにあちこちが動いてしまった。

「カナデ、こっちだっていいでしょ？」

ツーーッと動く指はどこに来るかわからなくて、頭も体もゾクゾクしていた。ノアの手が膝にかかってグイッと広げられても、抵抗する気なんて起きなかった。

「なんだっけ…えぇっと…」
私の肌を指先でなぞりながらノアが何か言おうとしてた。

「…鳥肌…？」
「そう、それ。鳥肌すごい。」

「ふふ…」
思わず笑った私を見て、ノアも笑った。つられてルカも。

ノアの顔があの場所に近づいていくのを見ていた。ノアが顔を伏せて、もうすぐ触れてしまいそうなところで、ルカが私の顔を自分に向けた。

恥ずかしいとか見ないで欲しいとかそんなことよりも、ノアの唇が触れた温かさとルカの舌の柔らかさが私の感覚を支配してしまった。