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Gemini
第8章 週末
「行けた…? paradis 」
ルカはまた意地悪な目で私を見た。
「ん…ぅん………っ」
ハッと気づいて、硬いルカから手を離す。

「ほら、見てみ?」
ルカは私を抱きかかえたまま足を大きく広げさせた。そして、後ろから抱きしめるように腕を回して、私のそこに指を近づけていく。

「ぁっ…ルカ…まだそこ…」
「大丈夫…クリットじゃない」

細くて綺麗な指先がほんの少しだけ私の中に入った。
「ここにオレが入るんだ」
ドキドキしている心臓の音がルカにまで聞こえてしまいそうだった。

「痛い?」
首を横に振る。

「少しずつ解していくと柔らかくなるから」
頷くと、更に深く入っていくのが見えた。

気持ちよさは感じないけれど、指が入ってくる感触と抱きしめてくれてるルカの体の熱さは嫌じゃなかった。
私はゆっくりと抜き差しされているところをじっと見ていた。

「分かる?これ」
ルカの指が抜かれ、顔の前に掲げられた。濡れて光る中指に親指が触れると、細い糸のように液体が伸びた。

「ペニスを受け入れる準備をしてるんだ」
ルカの指がまた私の中に入ってきた。円を描くみたいに私の中でぐるぐると回っている。

「mon bébéが自分でヌルヌルにして、滑りよくしてるんだよ。ほら……どんどん入っていけちゃう」

「ぁ…………ぁ…っ……………ん…」
ルカの指が根元まで入ってきても、まったく痛くはなかった。むしろ気持ちよさの欠片を感じてしまう。

ゆっくりと中でぐるぐると動かされると、クリトリスとはまた別の良さがある予感がしてくる。

「ぁ……ぅんっ……」

「カナデ…キス…しよ」

いつもとは違う角度のキスはぎこちなかったけど、ルカの指と舌が私の中の柔らかいところを優しく撫でてくれる感覚が堪らなく気持ちよかった。
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