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アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
「…ん…っ」
……あ
なんだろう
こんなの、今まで感じたことがない……
「……っ」
右腕を扉に付けて
片方の手は、私の後頭部を持ち上げて
キスを落とす彼の方が、自らに対して戸惑っているように見える。
……だけど私は……
「……っ は……」
唇に触れる冷たい感触によって
体の奥から、熱さを引き上げられていくみたいで
全ての思考を手放して、瞳を閉じた。
─── 悲しみも
苦しみも全て溶けていくように
心がふわっと解き放たれるように
この時の私は、突然の口づけに戸惑うこともなく
彼の胸に手を添えて、ただただ溢れる温もりを感じていた ───