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アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
激しかった雨が弱くなってきて
雲の隙間から覗いた太陽の光
目の前が、少しずつ明るくなっていく。
「……どうして?」
目から溢れた滴を、拭ってくれる彼の手に
震える指先をそっと重ねた。
「どうしてそんなに、優しくしてくれるの?」
「………」
「最初から私はあなたに……迷惑しかかけていない」
半ば放心状態で
掠れた声でそう問い掛けると
「なんでだろうな」
困ったように、小さく笑う彼。
「……俺が聞きてぇよ」
切ない瞳がとても綺麗で
吸い込まれそうで、目が離せないでいると
少しずつ彼との距離が近付いてきた。
「……っ」
雨上がりの、キラキラと光る景色が見えなくなったのは
頬を包まれていた手に引き寄せられて
彼の唇が、私の唇に重なったから ───