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アンケートから生まれた Love story
第6章 結婚の条件
・・・最後にありがとうと、言われただけで
またフリーズしてるけど大丈夫か俺。
なんでキスしたか全然聞いてこねぇけどいいんだな?
俺も言わねえけどいいのな?
『……それで、しえりさん。
触れてほしくなさそうな感じのところ、敢えて繰り返すけど』
ハンカチで髪を撫でる彼女。
同じ方向を見ながら、口を開く。
『元カレ達が了承した ‟ 条件 ” って、なに?
それも教祖の指示なわけ?』
『………』
『婚約者の捜索にしても、今後の幸せにしても
確かめないと進まない気がするから、聞くよ』
無言の右側に発言を求める視線を送ると
観念した様子で、彼女は気まずそうな表情で頷いた。
『……最初に出逢って、追いかけた時
私が言った言葉を覚えてる?』
『?』
『協力をお願いする御礼に……その…』
『……あー…』
‟ 相談に乗ってくれて、解決したら
私をあなたの好きにしてください ”