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第6章 結婚の条件

・・・なるほど

って相槌打てる程の納得を得たわけでも、同意したわけでもないし

え、そんなの無理じゃね？ってのが正直な感想。


でも、だから婚活サイトがどうのこうのって言ってたわけか。
恋愛するよりも最初の抽出がよっぽど楽だろうし。

なんつーか……人それぞれって言っちまえばそれまでだけど
色々生き難い事情を抱えてる人だな。


『淡泊で無欲な男とマッチングしたところで
あんたの理想の結婚生活が出来るとは限らないぜ』

『……そう、ね。
でも今まで、意外と条件に当てはまる候補の方が何人かいて』

『それは、条件にはまるというより』


こっちのもんにしたら後々なんとでもなる、っていう野郎の魂胆じゃねぇの。
しえりさんの条件通り演じればいいだけなんだから。

俺みたいな捻くれた考えを持たない、ピュアな男なんてのは絶滅危惧種だと思うんだけど。


けどまぁ今の時代、草食系どころか絶食系もいるって言うくらいだから
この人の言う通り需要はあるかもしれねぇな。