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第6章 結婚の条件

帰ったと思ったけど流石は仕事人間、今は女神に見える。
煙草を吸いにきた救世主を見つけて、猛ダッシュ。


「タカ、お前ライター持って…」

「そんなことより交代です先輩。
蓮さんを明るい爽やか戦士に戻してください」


瀬名さんの背後に付いて、さっと身を隠して
腕を組んだまま近付いてくる太陽の盾にする。


「……タカ、出てこい」
「嫌です」
「おい、2人でなにやってんだ…」
「どけよ瀬名！」
「瀬名さんが月に代わってお仕置きします」
「〜〜てめぇら仕事しろ！！」


後ろ脚で蹴っ飛ばされて、離れた俺の前で
肩を組み合って言い合いをする2人。



ゲイの噂が流れるほど仲のいい彼らを笑って見ていた、この時はまだ


これから自分の身におきることなんて、知る由も無かった ──