この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
指定された集合場所は、神奈川県。
横浜港に面して開発されたウォーターフロント都市。
都心から電車で30分程度で行けるけど
少しでも平常心でいられるように、早く向かおうと決めていた。
「待ってしえり! 秘書室から伝言!」
パソコンの電源を切って、立ち上がったその時
今日は残業すると宣言していた奈々に呼び止められる。
「本家のCEOが来てるって」
「……!」
「帰るところだって言ったんだけど、顔だけ見せなさいってさ」
あぁもう、なんてタイミング。
年中海外を飛び回っていてほとんど日本に居ないのに
こんな時に限って急に現れるんだから。
「ごめんー! あんたが今日予定があるのは知ってたけど
流石に最高責任者の指示を無視するわけにはいかないから」
「うん、そりゃそうよね。
ありがとう、行ってくるわ」