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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ


涙が止まらなくなる。

嗚咽して震える肩を、タカくんが包んでくれる。



「……シャツ、汚れちゃう」

「いいよ」

「周りに、きっと変な目で、見られて…」

「見られてない。
つーか何思われたっていい」



タカくんの手が、私の耳を塞ぐように覆ったから
すぐ近くの誰かの会話は、聞こえなくなって

もう片方に唇が寄せられた。



「あんたが今日、ちゃんと泣けてよかった」

「……!」

「泣けたあんたを
こうして抱きしめるのが、他の誰かじゃなくてよかった」

「……っ」

「普段いいかげんで適当な俺でも
……今、心からそう思ってることだけは、分かってよ」



胸がいっぱいで言葉に出来ないから

優しい腕の中で何度も頷いて



私はこの時に

初めて、自分を肯定することができた




「思いっきり吐き出していい。
ちゃんと受け止めるから、大丈夫だよ」




そう言って、また強く抱きしめてくれた彼を


2週間前、必死に追いかけて声を掛けた自分だけは


間違っていなかったと気付けたの ───





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