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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
「……っ」
── 今度は、私から
自らの意思で、彼の腕の中に体を預ける。
ぎゅっと抱きしめられて……もうだめだった。
「今言った歯が浮く台詞だけど、全部本音だからな。
どーだ、ドン引きだろ」
「……っ」
「これのどこがボランティアだと…」
「…う、…っ」
「………」
堪え続けてきた感情が、全て涙になって溢れてしまった。
もう抑えなくていいと、自分を許した私の心は
こんなにも悲しみでいっぱいだったんだ。
「……っ わたし……
あなたの前で泣いてばっかり……」
「……いいじゃん、なにか問題?」
「いい歳して、みっともない…」
「あーはいはい、そーいうこと言わない」
頭の後ろにまわった右手に、軽く撫でられて
呆れた様子で溜息を洩らした彼だけど
「偏った固定概念を捨てましょう。
俺はあんたが何歳だとしても、こうして抱きしめたいって思うよ」
「……っ」
「嘘じゃない」