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アンケートから生まれた Love story
第8章 2人の夜と、秘密
── 大きな窓の向こう側
宝石のように輝く光の粒が、一瞬だけ見えた。
「……っ」
すぐに視界が閉じられて、唇の熱だけを感じる。
「嫌ならやめる」
「……っ ん…」
「しえりさん、今ならまだ間に合うよ」
海を間近に感じるような、ベイビューの部屋。
キスをしながら落とされたベッドの上。
「……やめないで」
そう言ってタカくんを見上げる。
……嫌じゃない。
私が傍に居てほしいって言ったの。
「……分かった」
夜景の光は、僅かで
照明を付けていないから、小さく頷いた彼の表情が見えない。
「タカくん明かり……少しつけちゃダメ?」
「このままで」
「……でも…」
「いいから。暗い方がいい」
私を見下ろしながら、上体だけ起こしたタカくんが
自分のシャツのボタンをひとつひとつ外していったあと
その綺麗な手が、私の腰に触れた。
「……っ」
服の上から、体のラインに沿って撫でられるだけで
こんなにも敏感に体が反応してしまう。
……既にもう、熱い……