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アンケートから生まれた Love story
第9章 花火
画面に映し出されたのは
眼下に海の湾を臨む、絶好のロケーション
モダンなコンクリート調の建物
スタイリッシュすぎる、小さなホテルのような……
「海沿いのオーベルジュ。
ネットで検索しても出てこないようになってる」
「……オーベルジュ?」
「昨今流行りの宿泊できるレストラン。
元野菜ソムリエが経営っていう、いかにもって感じなところだけど」
……タカくんの説明で、私の鼓動が高鳴っていく。
「高台にあるから、花火はここの屋上から見えるんだって。
運良くベストポジションの部屋なら、バルコニーテラスからでも」
「……っ」
「前から行ってみてぇなって思ってたんだけど、機会も時間も無かった。
行きたい相手もいなかった」
高鳴り以上の言葉が見当たらなくて
そんな寸前の私に、タカくんの笑顔がトドメを刺した。
「今の俺、超ラッキー」
「〜〜!///」
「あんたが一緒に来てくれたら、絶対楽しい日にするから。
な、行こうよ」