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アンケートから生まれた Love story
第9章 花火
醜い嫉妬心が、そのまま声に出てしまった。
傷つくのが怖いくせに
身の程を分かってるくせに
……好きな男子に振り向いて欲しい
子供なのは私の方だ。
「残念だけど」
タカくんが口を開いて、ビクッとする。
顔を下に向けて次の言葉を待つけど……心臓がバクバクしてる。
「そこまで器用じゃないよ」
「……!」
「中途半端にしてた女は、全部切った」
予想と反対の発言で、驚いたと同時に
明らかに喜んだ私は、ホッと胸を撫で下ろして
……安堵した私に、当然ながら彼は気付いた。
「しえりさん」
グラスを置いて、タカくんが私の顔を上げさせる。
「他に遊んでる女が居たら、どうする?」
「……!」
「嫌だなって思う?」
色気ある低い声と
射るような、真剣な眼差し。
……囚われて、逸らせない。
「教えて」
「……思うわ。
勝手だなって分かってるけど……堪らなく嫌」
「……」
「私……あなたを独り占めしたいって思ってしまう」