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アンケートから生まれた Love story
第9章 花火
「ごめん」
口をパクパクさせて何も言えない私。
謝ってきたけど、タカくんは笑いを堪えてる。
「なんか俺、だめだ。
あんたと一緒にいると苛めたくなる」
「……!///」
「気になる子を振り向かせたい、ガキみてぇに」
……待って。
さっきからもう呼吸困難だからちょっと休憩させて?
ハートのド真ん中を撃たれて、クラクラしてきてしまう。
「下の名前呼ばせたり、自分が怖ぇよ」
「……っ」
「あんたが癒されるように、大人な恋愛してぇのにな」
視線を上げて、タカくんは夜空を見上げた。
……この人は
どんな表情をしていても、どんな言葉を言っても人を惹きつける。
どんな相手もきっと、本気にさせてしまう。
そう
その相手は私だけじゃなくて……
「……!」
無意識のまま、彼の服の裾を掴む。
「……? しえり…」
「 “ 大人の恋愛 ” は、同時進行もあり?」
「……!」
「私の他にも、誰かいる……?」