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第9章 花火

……本音を言った後のこの時間が、永遠にも感じる。

てゆーか私、好きになるとか嬉しいとか
自分のことばかり言い過ぎて、逆に引かれちゃったかな。


「ご、めんね。なんか的を得ない発言を…」
「しえりさん」


焦る私の言葉を遮って
タカくんは私の肩に頭を乗せて、息を吐いた。


「そんなこと言っちゃって大丈夫？」

「……！」

「このまま俺と居たら、マジで元の道には戻れなくなるぜ」


ドキッと跳ねる心臓。
彼の髪が揺れて、私の首元を擽る。


「他の男を紹介出来ねぇし、婚活させる気なんて無くなるし」

「……！」

「あんたにとっては休憩時間でも
俺はきっと、今以上にしえりさんを好きになっていくから」

「……！！」

「サポートするとかそれどころじゃ…」

「タカくん…！」


今度は私が彼の話を止めて、自分の胸を押さえた。

……待って、今
確かに聞こえた。

バクバクと全身が脈打つ。


「今、私のこと……好きになっていくって言ってくれた？」

「………」

「好きって……
し、心臓止まっちゃいそうなんだけど……///」