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アンケートから生まれた Love story
第9章 花火
“ 今ならまだ間に合う ”
─── 選択を迫られた場面
どんな時でも、本能に従うのが理想。
だけど
年齢を重ねれば重ねるほど、自分が置かれた環境下で
色んな柵や問題があるから、そう単純には答えを決められない。
将来の為に何が自分にとって優位なのか
計算し、想像して、シミュレーションするのは当然だ。
……他を探せば、誰か見つかるかもしれない。
早ければ早い程良いに越したことはないけど
新しい道への可能性は、生きている限り無限大にある。
最善策はなんなのか、時間をかけて探せばいい。
・・・なんて
冷静に、理性的に、頭で答えを出そうとしても
心が連動しなければ意味が無いことを、私はもう気付いてしまった。
「結局、本能と同じ」
小さく頷いて、呟いた。
「33歳の私に
最高のプレゼントをありがとう、神様」
「……!」
「運命は、自分で決めていけばいい。
この想いを大切にするって誓います」