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アンケートから生まれた Love story
第10章 軋み
日曜日、朝の9時。
「……ゲッ」
チェックアウトまで1時間。
窓際のソファに座って荷物をまとめていると
ベッドサイドで充電していたスマホを見て、秋が眉を潜めた。
「どうしたの?」
「……マジか」
あ……もしかして仕事関係かな。
彼の様子を見て、なんとなくそう予測したんだけど
「しえりさん、東京戻った後少し時間ある?」
「えっ? うん。大丈夫よ」
「はー…やっぱり言うの後にするんだった」
コンセントを抜いて
しまったと言わんばかりの顔で、秋は大きな溜息をついた。
「 ‟ この人 ” の本気度を甘く見てたわ」
「どうしたの? 仕事?」
「いや……まぁ、ある意味仕事だな。
メールで済ませるなって怒られた」
・・・???