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アンケートから生まれた Love story
第11章 後遺症
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─── 心臓、気管支、もしくは血管
心筋梗塞に似た症状だったから
最初に発症した時は、それらの器官系に害があるのかと思っていた。
検査しても内科的な異常は見つからず
医師から、‟ 不安 ” ‟ 精神 ” 方面の可能性があると診断を受けたけど
その場で笑い飛ばした。
自分には到底当てはまらなかったからだ。
人間的なストレスは無い
むしろ良好
多忙であることに間違いはねぇが、過労死する程じゃない
通勤、満員電車、飛行機
日々のルーティーンだ
閉所的な場所もまったく問題ない
人混みだって気にしない
そう、俺には広場恐怖に陥る要素がひとつもなかった。
だから
発作が起きる状況を重ねて
原因が “ 今 ” ではないことに、辿り着いた時
結局俺は
なにひとつ克服できていなかった事実に気付いて
そして、悟った
‟ 俺は、変われない ”