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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
.。.:* side * Sherry *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.
‟ しえりさん
こんな形で裏切ることになってしまって、本当にごめん ”
母親の後ろ姿を見送って
総合病院から帰ったその日の夜中に
秋からメッセージが届いていた
‟ あなたを大切にしたかった ”
── 過去形の文章を見て
秋は何か言っていた? と姫宮くんに聞いた時
何も言わなかった彼の表情と
“ 優しさによって離れようとする ” と言っていた意味が、ここにきてようやく理解できた。
‟ 東京に戻る前に伝えた、最後の言葉だけは嘘じゃない
しえりさんを大事に想う人は、今までもこれからも沢山いるよ ”
画面に映し出された文字から、優しさが浮かんでくるようで
秋の希望通りに、さよならを受け入れることが正解なのかもしれない。
……だけど
本当に終わりになってしまうのだとしても
我儘が許されるのであれば
秋……あなたにどうしても伝えたいことがあるの ───