この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい


……肩にかけたハンドバッグを握る自分の手が、小刻みに震える。


‟ あなたを大切にしたかった ”


秋に逢えた嬉しさが先に込み上げてきてしまったけど
あのメッセージは、 ‟ もう会わない ” という意思表示なのに。


「鈴木くんに無理言って頼んで、会えるようにしてもらったの」

「……!」

「自分で直接連絡するべきだけど……怖く、て…」


声まで擦れてしまって、パッと顔を伏せた。


秋からメールの返信が来なかったら
電話して直接断られたら

その確率の方が高いのに
実際に起きる場面を想像したら、勇気が出なかった。


……本当に情けないけど
自分が傷付きたくなかったんだ。


「花火から帰ってきた日の夜、貰ったメールも
秋が彼らに託したと思う伝言も……ちゃんと分かってるの」

「……」

「ごめんね、会社で待ち伏せするなんて迷惑極まりない…
……!」



そこまで話したところで、止まったのは

私の右頬に、秋の指先が触れたから。






/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ