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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい


「……っ」


視線を上げた先の、切ない表情。
秋の深い瞳に私が映っている。


「……顔、平気?」

「……!」

「痛くねぇ?」


頬を優しく包み込むように
小さな声で言った秋が、心配そうに私を見つめた。


「……っ」


じわっと目頭が熱くなる。

私が母に叩かれたのは、もう半月も前なのに。
そのせいで秋が倒れてしまったのに

どうしてこんなにも、あなたは優しいの……


「大丈夫。もうなんともない。
それに私、痛くなかったの」

「……!」

「秋が傍にいてくれたから」


秋の手に自分の手を重ねて、見つめ返すと


「……傍にいた、だけだ。
何もできなかった」


私を見下ろす彼の瞳が、困ったように揺れた。


「2回も殴られて、痛くないわけないだろ」

「……本当よ。 秋が助けてくれたから」

「助けられてない。
しえりさん、俺はあんたの横でただ…」

「守ってくれたわ!」


遮るように、大きな声を出してしまった。


「……っ」


……だって、本当なの。
あなたが居てくれたから、私は……



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