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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
「社会人になって自立したくて、都内で1人暮らしを続けると決めた日から
母の過保護に拍車がかかって……とにかく言われた通りにしないとだめだった」
言い返す気力もなくなるほど、巧みな話術で心を攻撃されていた。
今思えば、いつでも抜け出せたし
自分次第でどうとでもなることだったのに。
こんな風に客観視できるようになったのも……秋と出会えたからだ。
「……ごめんなさい、秋」
「……!」
「私には、あなたに謝ることしかできないって分かってるけど
……それでも」
それでも、ほんの少しでも
あなたにとって、何かのキッカケになるのなら
「今度は私が、秋の心に寄り添いたい。
……あなたが私にしてくれたように」
「……」
「秋の苦しみが少しでも和らぐように……」