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アンケートから生まれた Love story
第14章 いつまでも、幸せに
‟ 小学3年の夏に出ていってから、一度も会っていない ”
‟ 仲介を通して、俺の方から強く拒否してた。
……気付いたらもう20年だな ”
─── 今どこにいて、どんな暮らしをしているのか
まずは捜索から取り掛かるのだと思っていたけど、違った。
秋が子供の頃から関わりのある、専門の職員を通じて
お母さんの居場所も
秋が希望すれば連絡を取れることも、教えてくれた。
……秋から会わないって言ったから
お母さんは秋の気持ちを尊重して、受け入れていただけだったのね。
それなら、後はタイミングを見て
会いに行く日を決めればいい。
鈴木くんが教えてくれたの。
秋は私が想像した通りの、若手のエース。
社内でも群を抜いて仕事が早く、どんな時も即断即決。
背中を押してくれたと言っていた、もう1人の先輩も
変われると確信したのだから、もう迷いはない。
……なんて
そんな簡単じゃないことを、私もちゃんと分かってるんだけど……