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第15章 アンケートから生まれた Love story

「あのダサいネーミングを受け継いで、スーパーＡ’ｓになろうぜ…」
「嫌です」


ジェンガゲームのように
優先度の高い書類を引き抜きながら、THE・即答。


“ 瀬名葵の辞書にNoは存在しない ”


暗黙の後輩ルールをブチ破った俺に
佐伯のみならず、周りの同僚達が衝撃の視線を向けてくる。


「決めました。
俺は本日をもって、蓮さんのチームに正式エントリーします」

「……！！」

「今まで大変お世話になりました瀬名さん。
この御恩は明日まで忘れません」

「～～タカてめぇ…」

「あ、蓮さん」


並びの席のふたつ先。

タブレットを見ながら戻ってきた、もう１人の優しい先輩が
視線を上げずに俺に近付いてくる。


「おはようございます。今日から…」

「おはようタカ。
お前明後日からアトランタに飛んで」

「……！？」

「そのあと南下して、フロリダにも数日行ってきてほしいところがあって。
勿論リーダーに同行。
どちらも主要都市で、ちゃんと現地のＭＧも付けるし心配しなくていいから」

「……」

「早速午後に日割りの詳細を…
……ん？ どうした？」