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アンケートから生まれた Love story
第15章 アンケートから生まれた Love story
・・・佐伯(26age)
俺は年上好きだってことがハッキリしたわけで。
そんな小動物みたいな目をウルウルさせたところで
小さくて可愛いアピールで俺を落とせると思ったら大間違いだ。
つーか、仕事上しか付き合いが無いだろうこの人に
いつどの辺りで惚れる要素があったわけ?
「ある意味良かったな、失恋して」
「……えっ!?///」
「お月見っていう慣習があるだろ。
遠くから眺めるくらいが丁度いいんだよきっと」
しみじみと呟いて、腕を伸ばして
動揺する佐伯の持ったファイルを受け取ると
「タカ、合格だ」
腕を組んで足を組んで
椅子に仰け反った瀬名さんが、満足そうに頷いた。
「柔軟性のある行動力、判断力、洞察力。
叩いて蹴って(愛情注いで)育ててやった甲斐があったぜ」
「……」
「全ての条件をパスしたお前を、正式に我がチームに迎えてやるよ」
……先祖代々隠した脅威が隠しきれていませんけど。
混ぜた血の中にマフ○ア系も入っているに違いない。
感動した第12章と本当に同一人物なのだろうか。
多面性からしても、スパイなんかも優にこなせるんじゃねーかこの人。