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アンケートから生まれた Love story
第15章 アンケートから生まれた Love story
「……タカ。お前急に何を言い出す…」
「独り言です」
怪訝な顔をした瀬名さんを、またしても食い気味に遮った。
「まず、趣味を仕事にしたって時点でシンプルに凄いのに
本当の転職理由なんて聞いてもう、めちゃくちゃカッコイイ」
「「……!」」
「元チャラ男っていうバックグラウンドも良いし
実は心が優しくて友情に熱くて極め付けに一途っていう、クールな見た目とのギャップも最高」
「「~~!」」
「あと名前が洒落てる。
姫宮蓮、さらに愛称がヒメって……文句なしに惚れる」
「「~~!!」」
凄い
カッコイイ
最高
惚れる
自分の口からこうもスラスラと褒め言葉が出るのは、マジでそう思ってるから。
だけど俺がベラベラ喋る途中から
2人の表情がみるみるうちに引きつっていくのが分かった。
「タカ? 一体どういうこと?」
持っていた端末や書類を全て放り投げて
蓮さんがにこやかに俺に近付いてくる。
「病室で直接話してないだろ。なんでヒメのことをそんなに…」
「 ‟ 11年前の御礼が出来るなら、なんでもする ” 」
「……!」
「もう1人のカードを、しえりさんが俺にくれたんです」
「……!?」