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アンケートから生まれた Love story
第15章 アンケートから生まれた Love story
蓮さんと一緒に助けてくれて
俺の為に、しえりさんを通して熱い伝言を残してくれた人
直接御礼を伝えたくて
1ヶ月前、母と再会した帰りの電車で
しえりさんにダメ元で頼み込んだのが、功を奏した。
「カリスマMD、モテすぎて新規には非公開らしいのに
快く連絡先を教えてくれました」
「……!!」
「……それだけじゃなくて、会ってくれて」
‟ 来いよ、うちで飯食おうぜ ”
俺の方が何かで恩を返したい立場なのに
自宅に招いてくれた ‟ ヒメ ” は、可愛い奥さんと一緒に笑顔で迎えてくれた。
……っていうか、美和さん絶対迷惑だったよな。
結局俺とヒメだけで飲みまくって、終電ギリギリだったんだから。
「……なに訳分かんねぇこと言ってんだ? あ?」
頭に岩が落ちたみたいに、固まった蓮さんの後ろから
デスクを周り、黒い炎を背負った瀬名さんが近付いてきた。
「なんでお前が、蓮の知らねぇうちに姫宮と密会してんだよ…」
「スカウトされたんです」
「……は?」
「会社の業績が良いから、バイヤーを中途採用かけるらしくて
お前やってみないかって」
「~~!!」
「推薦人として裏入社の口利きするからって…
あ、これ言っちゃいけねぇんだった」