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アンケートから生まれた Love story
第15章 アンケートから生まれた Love story
ノルウェー出身有名画家の代名詞、油彩絵画。
顔に両手を当てて叫び固まる姿はまさにソレだ。
「は、お前、それ騙されてるから」
交代とでもいうように、今度は瀬名さんが身を乗り出してくる。
「姫宮が普段どんなサド具合か知らねぇけどな。
いいようにパシられて子分にされるだけだ」
「……今も同じ状況です」
「~~中途のお前にあいつの相棒が即務まるとでも…」
「相棒は僕じゃありません」
この返しで、勢いがピタッと止まる。
「完璧なマーケティングレポートとデータ作成で支える
失敗しないクールビューティーなアシスタントが既にいらっしゃるそうです」
「……!!」
「……すぐ隣りのデスクに」
ガンッと何かが打ち付けられたように
蓮さんと同じ格好のまま瀬名さんが硬化した。
「環境が素晴らしいなって思って」
わざとすかした態度で、目を閉じて想像してみる。
「蓮さんの高校大学の同級生がヒメ」
「……!!」
「ヒメのアシスタントが瀬名さんの彼女」
「……!!」
そこに俺が入るって贅沢すぎる。
一体どれだけのスクープを手に入れることができるだろう。
あ、それに
すぐ下の階にしえりさんがいるって最高じゃん。
「社内恋愛って一度経験してみたかったし、楽しみしかありません」