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第15章 アンケートから生まれた Love story

・・・さすがにマズかったか。


度を越えて、調子に乗り過ぎていることは
２人が乱れ始めた時点から薄々気付いていた。


始業前とはいえ、普通に周りに同僚達もいる社内で

つーかそれよりもなによりも
‟ 瀬名さんの彼女 ” なんていう、佐伯にとってのデスワードを放った時点でアウトだ。



「蓮」「瀬名」


俺が頭を下げて詫びる前に
左右に立つ２人が、同時にお互いの名前を呼び合った。



……う、わ
やべぇ

すっげー強烈なオーラを放ってきたんですけど。

口動いてないのに、なんか会話してる。
見えない何かで交信してる気がする……


「……！」


身の危険を感じた体が、咄嗟に半歩下がったのに

同時に２人が一歩踏み出したから、結果距離がさらに縮まった。


「あの…」

「「高野くん」」


どつかれると思って身構えた俺の前で




「「ゴメンナサイ」」




成績・人望
社内で同率首位

僕らのヒーロー、スーパーS’ｓが



直角90度に頭を下げた。




「「兼任でお願いします」」