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第15章 アンケートから生まれた Love story

.｡.:* side ＊ Sherry *:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.



── 学校も仕事も、サボったことなんて１度もない


法事以外に有給を使ったことはなかったけど
労働者に与えられる義務を今、心の底から有難く感じている。


「急な申請だったけど、昨日のうちにやることは全部終わらせたし
奈々も快くＯＫしてくれたから大丈夫……よね」


平日の電車内は、ビジネスモードの乗客が多くて
目的地にもう間もなく着くというのに、独り言を言ってしまう小心者。


……だけど、今日はどうしても
半休を取らなければならない急用が出来てしまった。



‟ ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港。
直通便が出てるんだ。フライト13時間 ”



頑張れば2週間以内に戻れる、と電話口で聞いた瞬間に
見送りに行きたいと、思わず本音が飛び出してしまった。



── 東京国際空港

首都圏 ‟ 空の玄関口 ” は、国際線も年々充実していると聞く。



爽やかな秋晴れ、眩しく輝く太陽の下

ターミナルに降り立った私は、大きく深呼吸をした。