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第15章 アンケートから生まれた Love story

……息してる？ 私。


心臓が止まって、呼吸までも忘れてしまったような感覚。


ターミナルの喧騒も、何もかもが聞こえなくなってしまって

……だけど目の前の秋の声だけは、心の奥に届いている。



「悲しいときに、傍に居たい。
辛いときには笑わせてあげたい。
……苦しみから、あなたを守りたい」

「……！」

「しえりさんを想えば想う程、その願いが強くなる。
これってもう、 ‟ 挙式で誓うアレ ” と一緒だなって」

「……っ」

「海外ドラマや映画のワンシーン
……色んな演出があるけど、全てぴったり自分の心と重なったんだ」



秋の手が、私の背中を引き寄せて

ふわっと優しい力で、包み込まれる。



「 ‟ この命のある限り、真心を尽くしたい ” 」


「……っ」


「この先も傍にいてくれたら、俺はもっと強くなれるから。

……今はまだ不十分だけど
ちゃんと克服できたと胸を張れる、その時に」




─── 秋が、私を抱きしめた。




「俺と結婚してほしいです」

「……っ」

「しえりさんが家族になってくれるなら
生涯守り続けると誓います」