この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
* * *
「はーい、中断中断。いいかげん酒置いて~~」
パンパンと2回手を叩いてから
両手を広げて号令をかけた俺に対して、素直に止まったのは
俺の席から見て右側の2Pソファに並んで座る、瀬名と夏輝だけだった。
「ユーリ。
俺は飲み続けても問題ねぇだろ?」
煙草を持った右手で、ネクタイを緩めながら
手前の瀬名がそう言って、ロックグラスを回してみせる。
……もちろんいいぜって即答しちまいそうになるのは
友達になってまだ4ヶ月だというのに
〜〜ユーリって気さくに呼ばれただけで、ウキウキしちまうからなんだよ!
なんだろうねこの色気と魅力ダダ漏れの男は!!
「ってことは俺も止める必要ないな」
瀬名と同じ銘柄を、指で叩いて灰を落とすと
奥に腰掛けた夏輝が、さも当然といった具合に足を組んだ。
……普段は隠している、頭を刈ったラインをクッキリ魅せて
昔から蛍光カラーを好むこの男の服が、なぜか今夜は上も下もブラック一色。
あぁ、そうさ。
今日は金曜カジュアルデー、何を着ても大丈夫。
〜〜営業マンじゃないお前はな!!