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アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
あら、居らっしゃったんですか
と思わず返したくなる程
ここまで無言を貫いていたヒメが、低い声で俺達の会話を遮った。
……辛うじて笑っているけど、その顔が確実に引きつっている。
「黙って聞いてりゃ、勝手に話進めやがって。
あらすじとか忖度とか……さっぱり意味が分からねぇな」
と仰ってますが。
夏輝とお揃いのブランド・定番のビーズブレスレットを巻いた手首。
握ったグラスと一緒にワナワナと震えちゃってますよ~~!
お姫様、相当焦っているご様子。
この様子はマジで聞いてないんだな~~。
「何って姫宮、ここまできたら分かるだろーが」
すっかり機嫌(?)が直った瀬名が、数本目の煙草を咥える。
「11年前の大雪の日、お前と蓮が ‟ シェリー ” との間に何があったか、だ」
「……!!」
「こんな消化不良で作者に完結ボタンが押せるとでも…」
「おい蓮!!」
説明の途中で、ヒメがギュンッと体を左に回転した。
「てめぇ見損なったぞ! 当事者のくせに裏切りやがったな!」
「落ち着け。俺が自ら喋るわけないだろ。
第4章の会話思い出せよ」
「じゃあなんでこいつら3人が知ってんだよ!」
「……それはもう
俺はだいたい予想がついてきたよ……」