パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 伏線回収.｡.:*☽

「御連れ様がいらっしゃいました」


私の後ろから、店員の声が降ってくる。

……え？
お連れ様？？


「……今日って、他に誰か参加でしたっけ？」


私がそう聞くと、目の前の２人も同時に首を振る。


「麗子さん主催の会は、今月は月末だし
今日ここで飲むことを知ってるのって……
……！」


考えるように言った美和さんが止まって
その横で、瑠璃さんも目をパチパチさせた。


・・・ん？
どうしたのかな？

不思議に思って振り向くと


「……！」


まず気付いたのは
周りの女性客が、チラチラと覗き見するハートの視線。

……同じ女だからこそ分かる、吸い寄せられるこの空気は……



「……あら？」


瑠璃さんの驚いた声と同時に

私の席の後ろにかかった、レースカーテンの向こうから
細身のスーツを着た１人の男性が現れた。



「高野くん？」